洗濯前に!衣類についた「ひっつき虫」の効果的な取り方

※当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

日用品

秋の行楽シーズンや、ペットとのお散歩など、自然と触れ合う機会が増えると、衣類に「ひっつき虫」が付いてしまうことも多くなります。

「ひっつき虫」とは、オナモミやコセンダングサなど、トゲやフック状の突起を持つ植物の種子や実の総称です。これらを無理に取ろうとすると、生地を傷めたり、トゲが折れて繊維の奥に入り込んでしまったりと、厄介なものです。

ここでは、洗濯前に衣類から「ひっつき虫」を安全かつ効率的に取り除く方法を、詳しく解説します。

1. ひっつき虫の種類と特徴を知ろう

たくさん生えているひっつきむし

一口に「ひっつき虫」と言っても、種類によって形状や付き方が異なります。まずは、主な種類と特徴を知っておきましょう。

  • オナモミ類: 楕円形の実の表面に、カギ状のトゲが多数ある。トゲの先端が曲がっており、繊維に絡みつきやすい。
  • センダングサ類: 細長い種子の先端に、逆向きのトゲがある。トゲが鋭く、刺さりやすい。
  • ヌスビトハギ類: 扁平な実が数個連なっており、表面に細かい毛が密生している。マジックテープのように、繊維に付着する。
  • イノコヅチ類: 細長い穂状で、小さなトゲが多数ある。

これらの特徴を知っておくことで、適切な除去方法を選びやすくなります。

2. ひっつき虫を取らずにそのまま洗濯してしまうと…

洗濯機が回っている

「ひっつき虫」を衣類につけたまま洗濯してしまった場合、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。

衣類へのダメージ

  • 生地の傷み: ひっつき虫のトゲやフックが、洗濯中に他の衣類と絡まったり、擦れたりすることで、衣類の生地を傷めてしまう可能性があります。特に、デリケートな素材の衣類は注意が必要です。
  • 色移り: ひっつき虫の種類によっては、洗濯中に色素が溶け出し、他の衣類に色移りしてしまう可能性があります。
  • 取り除きにくくなる: 洗濯によって、ひっつき虫がさらに繊維の奥に入り込んだり、絡まったりして、取り除くのが困難になることがあります。

洗濯機への影響

  • 洗濯槽の傷: ひっつき虫の硬いトゲが、洗濯槽の内側を傷つけてしまう可能性があります。
  • 排水口の詰まり: 大量のひっつき虫が洗濯槽内に散らばると、排水口が詰まる原因になります。
  • 故障の原因: ひっつき虫が洗濯機の内部に入り込むと、故障の原因になる可能性があります。

他の衣類への付着

  • 二次被害: 洗濯中にひっつき虫が取れて、他の衣類に付着してしまう可能性があります。特に、目の粗いニットやタオルなどに付くと、取り除くのが大変です。

ひっつき虫が衣類に付着した場合は、洗濯前に必ず取り除くようにしましょう。

3. ひっつき虫を取る前に:確認すべきポイント

ひっつき虫を取り除く前に、以下のポイントを確認しましょう。

  • 衣類の素材: デリケートな素材(シルク、レースなど)は、強い力でこすったり、粘着テープを使用したりすると、生地を傷める恐れがあります。
  • ひっつき虫の量: 少量であれば手作業で除去できますが、大量に付着している場合は、効率的な方法を選ぶ必要があります。
  • 付着している場所: 取り除きやすい場所か、細かい作業が必要な場所かを確認します。

4. これで解決!ひっつき虫の取り方:段階別対処法

ひっつき虫を手で取っている

ここでは、ひっつき虫の取り方を、段階別に詳しく解説します。

手で取る:基本は丁寧に、一つずつ

最も基本的な方法です。ひっつき虫の量が少ない場合や、デリケートな素材の衣類に適しています。

  • 手順:
    1. ひっつき虫を、指で一つずつ、丁寧に摘まんで取り除きます。
    2. 根元から引き抜くようにすると、トゲが折れずに取り除きやすくなります。
  • メリット: 衣類を傷めるリスクが最も低い。
  • デメリット: 時間と手間がかかる。大量に付着している場合は、現実的ではない。

粘着テープを使う:効率的に除去

手で取るよりも効率的に、多くのひっつき虫を取り除くことができます。

  • 手順:
    1. 粘着テープ(ガムテープや養生テープなど)を適当な長さに切り、粘着面を外側にして輪っか状にします。
    2. ひっつき虫が付着している部分に、粘着テープを軽く押し当て、剥がす、を繰り返します。
  • メリット: 手で取るよりも効率的。比較的短時間で多くのひっつき虫を除去できる。
  • デメリット: デリケートな素材には不向き。強く押し当てると生地を傷める恐れがある。また、粘着力が強すぎると、繊維が抜けてしまうことがあります。
  • おすすめ商品
    • ニトムズ コロコロ スペアテープ: 粘着力が異なる複数のタイプが販売されているので、衣類の素材に合わせて選べる。
    • 積水化学工業 養生テープ: 粘着力が弱めのタイプが販売されているので、デリケートな素材にも比較的安心して使用できる。 ただし、種類によっては養生テープの粘着力では足りないこともある。

ブラシを使う:繊維の奥まで入り込んだ種子に

ブラシを使って、繊維の奥に入り込んだひっつき虫をかき出す方法です。

  • 手順:
    1. 洋服ブラシや、使い古しの歯ブラシなどで、ひっつき虫が付着している部分をブラッシングします。
    2. 一方向にブラッシングするのではなく、様々な方向からブラッシングすると効果的です。
  • メリット: 繊維の奥に入り込んだ種子も取り除きやすい。
  • デメリット: 強くこすりすぎると、生地を傷める恐れがある。
  • おすすめ商品
    • イケア(IKEA) 洋服ブラシ ペップリグ: ブラシとちりとりがセットになっていて、取り除いた種をすぐに捨てられます。
    • 無印良品 ブナ材洋服ブラシ: 豚毛を使用しているので静電気が起きにくく、カシミヤやウールなどの衣類にも使用できる。

櫛(くし)を使う:目の細かい櫛で絡め取る

目の細かい櫛を使って、ひっつき虫を絡め取る方法です。

  • 手順:
    1. 目の細かい櫛(ノミ取り櫛など)で、ひっつき虫が付着している部分を優しく梳かします。
    2. 櫛に絡まったひっつき虫を、その都度取り除きます。
  • メリット: 小さなひっつき虫も取り除きやすい。
  • デメリット: 目が粗い櫛では効果がない。強く梳かしすぎると生地を傷める恐れがある。

おすすめ商品

  • メリット: ノミ取り用の櫛は非常に目が細かいため、小さなひっつき虫もキャッチしやすい。
  • 気になる点: 強く梳かしすぎると、ペットの皮膚を傷める可能性があるので、注意が必要。

食器用スポンジを使う

食器用スポンジの、硬い面を使ってひっつき虫を取り除く方法です。

  • 手順:
    1. 食器用スポンジの硬い面を使い、ひっつき虫が付着している部分を優しく擦ります。
  • メリット: スポンジの硬い面が、ひっつき虫を絡め取ってくれます。
  • デメリット: スポンジの素材によっては、衣類を傷める可能性があるので注意が必要です。

ウェットティッシュを使う:手軽にできる裏ワザ

外出先でひっつき虫が付いてしまった時など、手元に道具がない場合に便利なのがウェットティッシュです。

  • 手順:
    1. ウェットティッシュを広げ、ひっつき虫が付着している部分を軽く叩くようにして、ひっつき虫をウェットティッシュに移します。
    2. 強く擦ると生地を傷める恐れがあるので注意しましょう。
    3. ある程度とれたら、必要に応じて粘着テープやブラシなどを使い、残ったひっつき虫を取り除きます。
ウェットティッシュでくっつき虫を取っている
  • メリット:
    • 外出先でも手軽にできる。
    • ウェットティッシュの水分で、ひっつき虫が柔らかくなり、取り除きやすくなる場合がある。
    • 目の細かい生地にも使用できる。
  • デメリット:
    • 大量のひっつき虫が付いている場合は、対応しきれない
    • ひっつき虫の種類によっては、効果が薄い場合がある。
    • 衣類の素材によっては、水分がシミになる恐れがあるので、目立たないところで試してから使用する。
  • ポイント:
    • ウェットティッシュの毛羽立ちを利用する: ウェットティッシュは、その構造上、表面に細かい繊維が毛羽立っています。この毛羽立った繊維が、ひっつき虫のトゲやフックに絡みつき、効率的にキャッチしてくれます。軽く叩くようにすると、ひっつき虫がウェットティッシュの方へ移動しやすくなります。
    • 除菌・アルコール成分入り: 除菌やアルコール成分が含まれたウェットティッシュは、目立たないところで試してから使用する。
  • おすすめ商品:
    • シルコット ウェットティッシュ 除菌 ノンアルコールタイプ:
      • メリット: ノンアルコールタイプなので、肌の弱い方や、アルコール臭が苦手な方でも安心して使用できる。
      • 気になる点: アルコールタイプに比べて、除菌効果は劣る。
    • キレイキレイ 除菌ウェットシート アルコールタイプ:
      • メリット: 除菌効果が高く、外出先での衛生対策にも役立つ。
      • 気になる点: アルコール成分が含まれているため、肌の弱い方は注意が必要。

※ 注意:大量のひっつき虫がついてしまった場合は、ウェットティッシュだけでは取り除くことが難しいため、粘着テープやブラシなどの他の方法を併用することをおすすめします。

5. それでもダメなら…最終手段

ズボンにひっつき虫がくっついている

上記の方法でも取り除けない場合は、以下の方法を試してみましょう。

  • 中性洗剤を使う: 水で薄めた中性洗剤を、ひっつき虫に直接つけ、しばらく置いてから、ブラシや櫛で取り除きます。
  • クリーニング店に相談する: デリケートな素材の衣類や、大量にひっつき虫が付着している場合は、クリーニング店に相談するのも一つの方法です。

クリーニング店に依頼した場合の料金相場

ひっつき虫の除去をクリーニング店に依頼した場合の料金は、衣類の種類、ひっつき虫の量、店舗によって異なりますが、一般的な衣類1点あたり500円~3,000円程度が相場です。

ただし、これはあくまでも目安であり、以下のようなケースでは追加料金が発生する可能性があります。

  • デリケートな素材: シルクやカシミヤなどのデリケートな素材は、特殊な処理が必要となるため、料金が高くなる傾向があります。
  • 大量のひっつき虫: ひっつき虫の量が多い場合、除去に手間がかかるため、追加料金が発生することがあります。
  • 特殊なデザイン: 装飾が多い服や、複雑なデザインの服は、追加料金が発生する可能性があります。

依頼する際のポイント

  • 事前に見積もりを依頼する: 複数の店舗で見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討することをおすすめします。
  • ひっつき虫の種類と量を伝える: ひっつき虫の種類や量を具体的に伝えることで、より正確な見積もりを得ることができます。
  • 納期を確認する: 急ぎの場合は、事前に納期を確認しておきましょう。

注意点

  • すべてのクリーニング店で、ひっつき虫の除去に対応しているわけではありません。事前に電話などで確認しておくと安心です。
  • ひっつき虫の状態や衣類の素材によっては、完全に除去できない場合もあります。

6. ひっつき虫を予防するには

草むら

ひっつき虫の付着を予防するためには、以下の点に注意しましょう。

  • 服装に注意する: ひっつき虫が付きやすい場所に行く際は、表面が滑らかな素材の服を選ぶようにしましょう。
  • 静電気防止スプレーを使用する: 静電気防止スプレーを衣類に吹きかけておくと、ひっつき虫が付着しにくくなります。
  • ペットのブラッシング: ペットと一緒に外出する際は、ペットのブラッシングをこまめに行い、ひっつき虫を事前に取り除きましょう。
  • 帰宅後すぐにチェック:外出から戻ったら、すぐに衣服にひっつき虫がついていないか確認しましょう。

7. まとめ:事前の対策と適切な方法で、ひっつき虫を撃退!

ひっつき虫は、種類や付着状況に合わせて、適切な方法で取り除くことが大切です。今回ご紹介した方法を参考に、洗濯前の「ひっつき虫対策」をしっかり行い、大切なお洋服を守りましょう。

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的として作成されたものであり、専門的なアドバイスではありません。ひっつき虫の除去に関する最終的な判断は、ご自身で行ってください。また、本記事の内容に基づいて発生したいかなる損害についても、一切の責任を負いかねます。

この記事は私が監修しています
Wancoron

この記事の監修者。
動物病院勤務から、電気・ネットワーク工事、中規模オフィスビルディングのメンテナンス業務、コンテンツライター業務などさまざまな経験をしながら、現在は海外に在住中。これまでに得たあらゆる知識を基盤に、当サイトディレクターをおこなっているニャン...あ、ワン。

Wancoronをフォローする
日用品洗濯用品
スポンサーリンク
Wancoronをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました